湯奴-yuyakko-

元・社畜の雑記。V系と女性アイドルとアニメと読書が好きだから毎日忙しい。



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20年間好きな人に会ってきた 19.08.10 MALICE MIZER サイン会レポ【A Midsummer daylight’s Dream】

MALICE MIZERのサインが欲しくて、夜中に全力疾走したことがある。

 

当時の私は小学5年生。雑誌の応募者全員サービスで、送料分の切手を貼った返送用封筒を送れば、後日、MALICE MIZERのサインが送られてくるというものだった。

その頃、ポストの場所を1箇所しか知らなかった私は、何かを投函したいときは親に頼んで車で連れて行ってもらっていた。

理由はよく覚えていないが、応募者全員サービスの締切日が迫っていたのか、私は夜、お風呂に入るフリをして、ポストまで全力疾走した。
息が切れて苦しかった。親に家を抜け出したことがバレて、怒られたらどうしようかと不安だった。でも、サインが欲しくて必死で走った。

忘れた頃に届いたのは、金色のステッカーにメンバーの直筆サインが印刷されたものだった。ただの印刷だと分かっていても、とても嬉しくて、そのペラペラのステッカーを光にかざしてはよく眺めた。もちろん、今でも大事にとってある。

 

前置きが大分長くなったが、あの全力疾走から20年、私は憧れのMALICE MIZERに目の前でサインを書いてもらうことになる。

 

サイン会までの経緯

2018年9月、豊洲PITでMALICE MIZER25周年記念ライブがおこなわれた。レポはこちらからどうぞ。
そのライブの様子をおさめたBlu-rayが、ドラムKamiの没後20年にあたる6月21日に発売された。
Blu-rayを購入した希望者の中から抽選で当選した人のみ、MALICE MIZERのサイン会に参加できる。

絶対行きたい。

そう思った私は当然のように参加希望欄にチェックを入れてBlu-rayを購入。ぶっちゃけメンバーに会える機会はこの20年、何度もあった。でもそれは、MALICE MIZERとしてではなかった。ソロだったり、別名義のバンド活動だったりした。懐古厨で申し訳ないが、私は「MALICE MIZER」と名乗るメンバーに会いたかったのだ。

後日、サイン会に当選した旨のメールが無事に送られてきたとき既に、生きていて良かったと思った。

 

サイン会当日

サイン会は8月10日。世間のお盆休み初日ということもあり、地方民の私は新幹線の指定席をとることから勝負は始まった。ありがとうエクスプレス予約。
真夏とはいえ絶対にモワティエ(Mana様のファッションブランド)を着ていきたかったので、暑さ対策もバッチリやった。

 

会場は都内某所。サイン会は4部に分かれていて、私は第2部の当選枠だった。当選者は各部100名程度だった模様。

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指定された集合時間に行くと、さほど待つこともなく、すぐに冷房の効いたきれいな建物の中に案内された。めっちゃありがたい。ファンの服装はモワティエで揃えた人もいれば、ゴシックな装いできめた人、公式グッズのTシャツでコーディネートした人、わりとラフな格好の人、色々だった。
ただみんな一様に期待に胸を膨らませているのは分かった。

 

広いロビーのような場所で本人確認をすませると、入場チケットをまるでチェキかのように自分でひいた。

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A Midsummer dayligtht's Dream。真夏の白昼夢。こんなにもこの場にふさわしい言葉があっただろうか。

 

数十分後、番号順にお呼びするのでまたここに集合してくださいと案内される。
特に行く場所もないので、お手洗いで身なりを整え、ロビーで待つ。
持ってきた本を読もうとするけれど、ちっっっとも頭に入らない。念のため言っておくと、私の頭がわるいからではない。緊張でおなかがいたい。

 

第1部でサイン会を終えた人たちがちらほらと出てくる。私の隣に来たロリィタちゃんがスンスンと泣くのを見てもらい泣きしそうになる。友人を見つけた途端、堰を切ったように泣きながら話す人も居る。ぼうっと遠くを見つめたまま、椅子に座り込む人も居る。サッサと姿勢良く去っていった女性の目には涙がいっぱいに溜まっていた。

緊張と感動が渦巻く空間でその時を待つのは、期待と不安で胸が締め付けられるようで息が苦しかった。

 

会場入り

そのうちに番号が呼ばれ、ついに会場入りとなる。建物の中は広く、ロビーから結構歩く。行き着いた先には建物の中なのにライブ会場があった。えっ何ここ。

客席の半分が白いパーテーションで区切られている。あの向こう側にメンバーが居るのかと思うと、自分はいま本当に地面に立っているのかよく分からなくなった。

 

会場内は「運命の出会い」に始まり「再会の血と薔薇」や「虚無の中での遊戯」など3期中心に楽曲が流れている。少しでも不用意な動きをしたら壊れてしまいそうなくらい、緊張の糸が張り巡らされていた。

 

自分に透視能力があるかの如く、パーテーションを穴があくほど見つめていた私。すると会場出口からManaちゃんが颯爽と現れてパーテーションの向こう側に消えていった。
その瞬間を見ていた人は私を含めてわずかだったように思うが、全員が全員、同じように文字通り息を飲んだ。息を飲むってこうやってやるんだ…。

※毎度のことながら大変失礼なことを承知で言いますが、私はマリスを好きになったそのときからずっとMana様ではなくManaちゃん呼びをしているので、ここでもそう書かせていただきます。お許しください。

 

特にアナウンスもなく、サイン会開始。えっそんな急に??一人、また一人とパーテーションの奥に消えてゆき、サインが書かれたポスターを手に会場を去っていく。
私は第2部の中でも終盤の番号をひいていたので、まだ心の準備はできる。嘘。全然できない。緊張で手が震える。

 

会場BGMはそのうちに豊洲のライブBlu-rayが流されるようになる。そのため、ファンとメンバーが話している内容はほぼ聞こえない。それでもむせび泣く声と談笑している声は聞こえた。後者の人のフランクさはどこから来るのか。すごい。

 

夢のはじまり

そしてついにその時が来た。スタッフにチケットを渡し、メンバーの待つ秘境地へと進む。
長机に一列に並んで座っているメンバー。左からYu~ki、Mana、Köziの順。1人ずつメンバーの前に立ち、準備されたポスターにサインを書いてもらう間、少しだけ話せるシステム。

 

Yu~ki

手を差し出してまず握手をしてくれる伯爵(Yu~ki)。
Y「ありがとう(にこにこ&サインさらさら)」
私「ありがとうございます〜。今でもチョコ好きですか?」
Y「チョコ?うん、好き(にこにこ)」
私「健康に気をつけて長生きしてください」
Y「ふふ。ありがとう(にこにこ)」

 

最後にもう一度しっかりと握手をしてくれた伯爵。分かってたつもりだけど、ものすごく整ったお顔立ちをしてらっしゃる…。美しく年を重ねたお姿はまさに伯爵…。

文章にすると割とマトモに喋れてる気がするが、私はものすごく挙動不審だった。長生きしてくださいって何だ。でも本心です。あの優しい声と会話ができた喜びを噛みしめながら横にずれる。

 

Mana

Manaちゃんが座っていた。伯爵からポスターを受け取ったManaちゃんはまずサインを書く。目の前に大好きなManaちゃんが居る。本当にこれは夢なんじゃないだろうか。そう思いながら20年ずっと好きだということを伝える。サインを書き終えたManaちゃんがこちらを見て手を差し出した。この瞬間の感動は筆舌に尽くしがたい。


私「会えて嬉しいです。Mana様大好きです」


握手をしながらそう伝えた。コクンと頷くManaちゃん。Manaちゃんが、私の言葉に、反応をくださった。これはもう夢どころではない、奇跡だ。

 

ところで御本人にはきちんと「様」づけで呼べる分別が残っていた自分を褒めたいが、パニエで膨らませたワンピースがポスターにあたってしまい、サインを書くManaちゃんの手をわずらわせてしまったことには土下座以上、死未満の方法で謝罪の意を表明したい。

 

泣くかと思っていたけれど、欲の強い私はモワティエを着てなるべくいい状態での自分を見てほしいという思いから、涙は目の表面を潤ませる程度に抑えられていた。つまりあの瞬間の私は年齢を無視すれば最高潮に可憐な乙女だったはずだ。なお、これを書いている今は人には見せられないほど号泣している。

 

Közi

最後にこぢ。この時、ようやくメンバー全員が私服であることに気付く。スーツっぽい出で立ちのこぢに見惚れる私。「っぽい」というのはそこまでしっかり認識できるほど心の余裕がなかったからである。

色々と伝えたいことはあったのに、思考回路がショートしてしまった末、ものすごく普通の感想を述べてしまった。


私「ありがとうございます〜。今日もカッコイイです」
K「ありがと〜う!」


和む〜和むわ〜。この飄々とした雰囲気にとても救われる。しっかり握手もして、晴れやかな気持ちでポスターを受け取り、会場を後にした。

 

夢のあと

会場を出てすぐ、机が用意してあり、ポスターを入れる袋がもらえる。用意周到でとてもありがたい。スタッフのみなさんは本当にあたたかく、笑顔で対応してくれる素晴らしい方々でした。

ポスターを丸める前にとりあえず1枚…と思って撮った写真がこちら。

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夢の証拠です。こぢのサインが見切れてしまった…無能だ…。

ロビーに戻ると既に第3部当選枠の人たちが集まっていた。
その場にとどまりたい気持ちもあったけれど、極度の緊張から解放された私は半ば放心状態で外に出た。
日差しは強く、眩しかった。
暑さも忘れて日傘もささず、フラフラと歩いた。

真夏の白昼夢。

この日、目をひらいたまま見れる夢のような現実が確かにあることを知った。

 

オマケ

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小学生の私が全力疾走と引き換えに手に入れたサインステッカー。返信用封筒のへたっぴな字が微笑ましいね。

 

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高校生の頃にお迎えしたワンピと去年購入したヘッドカチューシャでめかし込んだ私。
モワティエは良いぞ。 

メンバー並びにスタッフのみなさん、素晴らしいひとときをありがとうございました。
この喜びを胸に生きていきます。またどこかで会えますように。